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「スランプから救ってくれた一節」!
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作品を描くにあたって、ずっとスランプのような私であるが
何年か前に、最高のスランプに陥ったことがあった
                                          
スポーツ選手と一緒で、調子のいいときにはあれだけ
どんどん次々と描けていたものが、知らず知らずのうちにペースが落ちてきて
気が付いたらどうにもこうにも、まったくと言っていいほど描けなくなってしまっている
                                                
スポーツ選手ばかりでなく、作家、画家、ソングライターなど想像し生み出す
ようなことをしている人は、大なり小なりこのスランプを経験するのではないだろうか
                                                         
                                                        
私のようなアマチュアで、それを仕事にしている訳ではない人間でも
それはやってきた 
                                                  
                                                      
何度も部屋の模様替えをした、とにかく環境を変えればやる気になるのではと
それでも駄目で、ついには引越しまでしたがそれでも気分は乗ってこなかった
                                              
そんなとき寝転がって読んでいた、エッセイ本の何気ない一節に「はっと」した
作者も、前後の文脈も何も覚えていないが、その一節だけはハッキリと頭に残っている

『彼の絵は素人のわたしが見ても、お世辞にも上手いとは言えなかったが
そんなことに彼は頓着する様子もなく、ただひたすら描き続ける人であった
そして何点かの絵がたまって来たら、人を集めてよもやま話をしながら絵をみせ
気に入った絵があれば買ってもらう、そんなことをずっと続けている人だった』
                                                  
これがその一節である 
                                                    
なんでもないような一説ではあるが、その当時のわたしには、心の深いところまで 
染み渡るような、そして気持ちをすごく楽にしてくれたことを、今でも忘れていない 
                                                         
                                                       
何を描こうかではなく、なんでも思い立ったものをどんどん描く
あそこがいい、ここがおかしいも関係なく、描き続けること
たくさん描くことがやはり一番ということがすごく納得できたものだ
                                             
あれから何年も経ったが、たくさん描くということは、これまた意外とむずかしいことで
今また第二のスランプかもしれない
 
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菅 健風
私の、思い   16 0

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