紙縒り(こより)と万年筆
2009.11.01
12:06:16

紙縒り(こより)と聞いても、40代の人でもピンとこない名称かもしれない
6,70代の方ならピンと来る話だ
それはいったいなんぞや、と言う方に・・・・・・・!
半紙など和紙を細く裂いて、指先で縒りをかけ
硬い1本の紐にしたもののこと
何に使うのかと言うと、今のタバコの前にあった煙管(キセル)
の管に詰まったヤニ掃除に便利だったそうだ
あとは、今のようにホチキスがないときは
千枚通しで書類の端に穴を開け、そこへ紙縒りの紐を通して綴じていたそうだ
ある作家の方は、今でもパソコンなどは一切使わず
原稿用紙に万年筆で書き、出来上がると今でも
千枚通しで穴を開け、紙縒りの紐で綴じて郵便で出版社に送るのだそうだ
しかし世の中はどんどん変わり、原稿用紙の文章を入力するのに
文章が読めない、解りずらいという出版社の若い人がおおくなり
原稿が赤線付きで送り返されてくることがあるらしい
そしてパソコンのデータでしか受け取らないと言うところも
しだいに増えてきて、この方のような昔気質のやり方がしだいに
通用しなくなってきているという悲しい現実が
もう目の前にせまってきているのだそうだ
パソコンの前にワープロというのがあった
それから考えると今から20年ぐらい前ごろからデビューした
作家の多くは、ワープロやパソコンで原稿を書いているだろうから
直筆の原稿は存在しないことになる
わたしなど、著名作家の文字に興味のあるものにとって
文学記念館でその作者の直筆原稿を見る楽しみがなくなってしまうような気がする
とても残念な傾向である
紙縒りも残念だが、せめて万年筆文化はなんとか続いてほしい
今日この頃の切なる想いだ!

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